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管理人の心情の変化@〜被害から休職まで〜

管理人の被害後から現在に至るまでの心情の変化(感じたこと、考えたこと)を記載します。フラッシュバックを起こす恐れがあるので、ご自身の責任の元でご覧ください。具合の悪くなった方は、すぐにブラウザを閉じてください。

被害時

 何が起こっているかわからない、恐い、殺される、気持ち悪い、汚い、穢れる、声が出ない、体が動かせない、やめてほしい、死にそう、痛い、苦しい、息が出来ない、口がふさがれてる、舌が口に入ってくる、重い、暑い、臭い、べたべたする、体が引き裂かれる、膣が発破された、内臓が飛び散ったと感じる、胃が突き上げられて吐きそう、意味がわからない、きっと夢だ、気のせいだ、寝ればすべて消えてなくなるんだ、自分が壊れていく、信じたくない、信じられない、嫌だ、これは悪夢だ。消えてしまえ。

被害翌朝

 加害者が怖い、笑ってごまかすしかない、私が謝らないといけない、上司に申し訳ないことをした、本当に強姦されてしまったんだ、いや、やっぱり夢だろうか、加害者を逆上させてはいけない、丁寧に接しないといけない、笑顔で接しないとといけない、早く家から出ていってほしい、自分の人生は終わった、自分は傷物になってしまった、自分の身体は汚れている、加害者を落ち込ませてはいけない、相手は上司だから自分が悪い、お酒を飲んだ自分が悪い、自分なんか死ねばいい、自分は馬鹿だ。

被害翌日昼〜

 自分に起きたことは本当に強姦なのだろうか、やっぱり夢だったのだろうか、処女じゃなくなってしまったのか、被害は誰にも気づかれてはならない、なかったことにしなければならない、感付かれたら一巻の終わりだ、いつもよりも元気でニコニコしていなければならない、強姦なんてなかったように振る舞わなければならない。
 わけがわからない、呆然とする、自分はどうなってしまったのだろう、親に申し訳ない、自分にはもう価値がない、もう嫁にもいけない、体を洗っても洗っても汚れている気がする。

翌出勤日(被害から3日後)

 職場の人に歓迎会のお礼をして回らなければならない、いつもよりも元気で笑顔でいなければならない、仕事も今まで通りに進めなければならない、余計なことを考えてはならない、加害者とも自然に接しなければならない、加害者の顔色が悪いからなおさら自分は普通でいなければならない。
 加害者を避けてはならないし近づいてもいけない、被害前と全く同じ距離感から1ミリもずれてはならない、自分は“性社員”として加害者に一生使えなければならないのだ、加害者と私は誰にも言えない秘密を持った共犯者なのだ。

被害後4日以降

被害後の火曜日に加害者から謝罪を受けるが、笑ってごまかすしかなかった。

 加害者は謝罪したらそれで気が済んで急に明るくなった、その程度の出来事でしかなかったんだ、私が強姦されても世の中は何も変わらない、何も変わらないのならばあれはやはりなかったことなのだ、強姦はなかったんだ、やっぱりあれは悪い夢だったんだ。もうすべてなかったことにしよう。忘れよう。
 周りの景色が違って見える、自分だけ異次元空間に存在している気がする、透明な分厚いガラスで他人と区切られている、周りの風景がガラスを通して見ているようだ、周りの人の声も遠くに聞こえる。
 自分の笑顔も笑い声もすべて嘘だ、一生演技して生きていかなければならない、目に見えるもの・聞こえるもの・全てが嘘の塊にしか思えない、全てが馬鹿らしくてくだらない。

被害後1~2カ月後〜

加害者に食事に誘われたり、「あなたに興味がある」と言われたりした。

 なぜだかよくわからないけれど性奴隷として私は会社に雇われたんだという確信がある。セクハラに遭うのは私にとても相応しい、自分は既に汚れている気がするからこれ以上汚れようがない、セクハラに遭うのは私が果たすべき役割なのだ、もうどうにでもなれ。
 加害者を恐いとも気持ち悪いとも感じない、二人でご飯を食べていても何も感じないし味もしない、自分はそこにいてそこにいない、自分の形の人形だけが座っていて私の心はそこにない。
 会社にいても加害者がいやらしい目で見ているのがよく解る、それが周りにばれないようにするのに神経がすり減る、とにかくばれたら私はクビなのだ、クビになったら行くところもないから死ぬしかない、それか加害者の愛人になって一生性奴隷として養ってもらうしかない、そういう人生こそ自分にふさわしいかもしれない。

被害後1年半後〜

食事を断るようになったらパワハラが始まった。私はもう強姦のことは覚えていない。

 最近具合が悪い、夜眠れないし、吐き気がするし、出勤前と会社のトイレで嘔吐する、頭痛もするし、首から肩にかけて残りもひどい、いつもどんよりとした気分でときどき死にたくなる、よく解らないタイミングで突然涙が止まらなくなる、生きている意味がわからない、家に帰ると何もできずに蒲団に転がっている、自殺方法をネットで調べたりする、解剖図を見てどこに動脈が走っているのか調べる、頭の回転が遅くて自分は馬鹿になったんだと思う、文章が読めない、焦点が合わない、よく解らない不安と恐怖を感じる。
 多分これらはパワハラに遭って具合が悪いのだろう、自分が弱くて社会への適応力がなくてこうなっているのだろう、自分は仕事が出来ないから怒られてもしょうがない、加害者をいつも怒らせてしまって申し訳ない、こんなにだめな自分を指導してくれている加害者に申し訳ない、職場の人にも迷惑をかけて申し訳ない。

被害後約2年後

加害者を含む上司達との飲み会が、被害に遭ったのと同じ月の同じ週末に実施される。

 なぜかわからないけれど懇親会がものすごく嫌で怖い、なぜかどうしても行きたくない。
 懇親会前日に突然強姦されたことがフラッシュバックして全てが納得できた、それからは毎日強姦される悪夢を見る、しょっちゅう昼間なのに被害の状況が頭に浮かんでくる、毎日震えが止まらなくてすべての物事が怖くていつも不安、物音がすると飛び跳ねてしまう、家のカーテンが開けられない、いつも家の中に誰かが潜んでいる気がする、自分の家に誰かが侵入してくる気がする。
 早く死んでしまいたい、自分はこんなに汚れていたんだから早く死ぬべきだった、あのとき死んでいればよかった、今までのうのうと生きていて恥さらし、気付いてしまった以上自分は死ぬしかない、汚れているし死にたいから自傷を繰り返す、汚れている体をもっと傷つけて汚したい、無価値な自分にも血が流れていることは唯一の救い。

被害から2年目の記念日(初診日)

懇親会翌月曜に被害を思い出した以上このままではいられないと、精神科クリニックで診察を受ける。強姦のことはいえず、パワハラの話だけをした。医師からは「死なないようにはしますから」と言われる。うつ病だと診断され、抗うつ薬と睡眠薬と抗不安薬をもらう。

 自分は「死ななくてもいい」存在なのだ、帰りの電車に飛び込んで死のうと思ったのに死ねなくなった、自分が弱くて社会性がないと言われ続けていたのに病人だと診断されて何が何だかわけがわからない、自分が悪いと思っていたのにそうではないと言われて混乱する、とにかく死ななくていいのか、明日からどう生きていけばいいのかよく解らない、死ぬつもりだった自分はどうやって生きていけばよいのか、今まで否定されていたのは何だったんだろう、何が正しいのかわからない。

翌診察日

3日後に再診になった。睡眠薬が効いて少し眠れるようになって少し気持ちが落ち着いた。医師を信じていいと思って、強姦の話をした。PTSDと診断された。

 強姦の話をしてもどん引きされたり非難されたりしなかった、強姦されたことを信じてもらえた、PTSDなんて大震災や大事件や戦争でしかならないと思っていたけれど、それに匹敵するくらいの出来事に自分は遭っていたのだとびっくりした、自分の感じていたことはおかしいことではなかった、自分を信じてくれる人がいて良かった。

被害2年半後

全てに絶望して翌日半休をとって自殺未遂をした。

 結局本質的には何も解決しなかった、自分の体調不良も治らないし、生きる意味をなくした、ここまで来たので自分にはもう限界だ、死ぬしかない、死にたい、死ねばいい。

自殺未遂翌日

自殺未遂がばれて休職が決定した。

 誰にも理解されない、被害に遭ったことのない人にわかるわけがない、何を言われても響かない、生きていてもいいことなんかあるわけない、生きていても苦しいだけだ、死んだ方がずっとましだ、私は死ぬことでしか救われない、邪魔をするな、今度こそ死ぬ。



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