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性暴力被害者支援情報サイト“ぱーぷるラボ”は、性暴力のない社会、二次被害のない社会、被害者が生きやすい社会を目指して作成しました。

管理人の心情の変化A~休職後から現在まで~

休職後(被害後2年半後)

実家で療養に専念する。親には適当なことを言ってごまかした。

 自分はなぜ生きているのかわからない、時間があり過ぎて暇だ、自殺方法を調べてしまう、医者は裏切りたくないから自殺はしない、でも本音は死にたい、死にた過ぎて医者と出会わなければ心残りなく死ねたのにとか思う。
 親と顔を合わすので明るくしないといけないのが苦痛、家族といるのは後ろめたい、死ぬタイミングもない、実家で休職していることがものすごく無駄だ。
 性暴力やPTSDに関する本の中に出てくる事例だけに共感する、医者とそれらの本だけが私を理解してくれる、取り憑いたように本を読んでやめられない。
 被害現場から離れたのに部屋に人が入ってくる夢を見る、強姦される夢も見るし、思い出したくなくても被害のことが浮かんでくる。
 秘密を抱えているのが苦しい、誰かといても自分は一人だ、誰も信頼してはならない、誰にも話してはならない。

休職後1ヵ月後

PTSDについての本や論文を調べる中で、現在最も信頼できるエビデンスのある持続エクスポージャー(PE)療法を知る。治療が受けられる治療機関を探して予約を取る。

 治療が受けられるまで時間があってそれまでどうすればいいのかわからない、よく解らないけどそれまで惰性で生きるか、何も知らない両親は娘が帰って来て機嫌がよいしまあ悪いことばかりじゃない。
 国際紙にも論文があるしこの治療法なら信頼できるからこれに懸けてみよう、それでも駄目だったらその時死ねばいい、今死ななくてもいつでも死ねる、焦る必要はない、とりあえず治療が終わるまで死ぬのは延期だ。

休職3カ月後

治療開始に待ちくたびれて、実家生活にも疲れて、精神科に入院する。

 家族と離れてほっとした、やっとやっとゆっくりできる。
 男性患者が寄って来て気持ち悪い、病院でくらい一人で静かにしていたい、風呂場と洗濯機と洗面所がが男女共用なのが気持ち悪い、風呂場の椅子に精子が付いていて妊娠したらどうしようという妄想がわいて椅子は使わない。
 毎日医者と看護師が様子を見に来るのは安心、少し落ち着いた気持ちになれる。

休職4カ月後〜

待望の持続エクスポージャー療法が始まる。治療を受けて少しずつ悪夢やフラッシュバックが減るのが実感できる。

 もしかしたらこれから自分は回復して行くのかもしれない、週ごとに良くなっていくのが実感できる、毎週通院して医師と話が出来ることがすごく安心だ、病院は唯一安全で安心な場所だ、病院に住みたい、死なない限りこのままどん底にいると確信していたけどそうではないかもしれない、少し希望を感じる、自分はもしかしたら元に戻れるかもしれない、自分が普通の人間に思えてくる。

被害から3年半後(休職後1年後)

治療に一区切り付き、健康を取り戻した。自力で引っ越しもして、復職し、新しいスタートを切った。

 治療がこんなに効果があるなんてびっくりした、信じて良かった、感情が戻ってきた、腹の立つことも泣けることも認められるようになった、感情のコントロールが前よりも出来るようになった、自分が再び働けているのが嘘みたいだ、死ななくてよかった、生きていてよかった、会社の風景はもっと灰色だと思っていたけどちゃんと色が付いていた、、皆からも恨まれたり妬まれたりしていなくてよかった、みんな心配していてくれて疑っていて申し訳ない、被害に遭ったことを今のままで終わらせたくない、元気に働くことで皆に恩を返したい。

被害から4年半後〜

休職中にいろいろ片付いて再び同じ職場に復職する。サバイバーと会ったり、性暴力に関する講演や研修に参加する。相変わらず不眠だけはしぶとく残る。

 今でも少し心に引っかかりを感じる、被害前の自分からは社会や他人への考え方が大きく変わったまま、100%の状態ではない、疲れやすく精神的に不調に陥る時もある、生理前~生理中は調子が悪い、他人と距離を感じることもある。
 それでも生きていて良かったと思える、強姦されたことで人生終わったわけじゃなかった、当たり前のことが当たり前に出来ることがとてもうれしい、今働けていることに感謝する。
 被害の前よりも自分自身が幸せになることで加害者に復讐したい。自分は幸せになってもいいのだ。被害に遭って辛くて苦しい時期を乗り越えてきた自分は人間的にも精神的にも成長した。いろいろな対処法を覚えた。自分を見つめる貴重な機会が出来た。これからも被害に関していろいろな困難にぶち当たると思うけどそれでも生きていける気がする。
 サバイバーの仲間と会うこと連絡を取ることが生きがい。自分もいつか他の被害者の役に立ちたい。被害に遭ったことを無駄にしたくない。自分の体験を何かに活かしたい。性暴力のない社会に変えたい。二次被害のない社会に変えたい。沢山の人にお世話になってことを社会に還元したい。一人でも多くの被害者の役に立ちたい。そのために勉強したい。

その後〜現在性暴力被害者支援情報

被害にこだわり続けていた自分からの脱出?!

 少し前の自分は、回復したつもりで、“サバイバー”になった!!と自信に充ち溢れていたけれど、冷静に考えれば、常に回復途上で、成長しつつある存在だと感じる。性暴力被害者に限らず、誰もが何かしらの困難から回復しつつ、人間として成長しつつあるのが普通だと感じるようになったから。
 ヴィクティムかサバイバーか、日本語で言えば、犠牲者か被害者か生存者か(被害者に当たる英語はないらしい)、という単語の中で自分がどこにいるのか、その時々で違うものだと感じる。自分では“当事者”という言葉が一番しっくりくると感じる。
 被害に遭った人が特別な人だと感じなくなった。他の誰とも変わらない、一人の人間なのだと思う。だからこそ傷ついて苦しいのだと思う。
 “誰かのためになりたい”、“誰かの役に立ちたい”ということは、“誰かのためになりたい”という自分のためでしかないのだと気付く。気を張り過ぎて焦っていたなと思う。
 今は自分の生活の中でも、頭の中でも、自分の被害が占める割合はずっと減ってきた。被害当事者の仲間との交流も楽しいし、支援に携わりたい気持ちも変わらないし、そのための勉強も続けたい。でも、それ以外にも楽しいことも、別の仲間もすぐそこにあると気付いた。自分で自分がやりたいことを選択して生きていいと感じられるようになった。

まとまりのない文章でしたが、ここまで読んでくれてありがとうございました!


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