タイトル | 逃げられない性犯罪被害者 無謀な最高裁判決 |
編者 | 杉田聡 |
共著者 | 桐生正幸、橋爪(伊藤)きょう子、堀本江美、養父和美 |
出版社 | 青弓社 |
出版年月 | 2013/2/16 |
ISBN | 978-4-7872-3351-6 |
目次 | 序章 近年の性暴力事情と逆転判決の衝撃 第1章 逃げられない被害者 第2章 身体に痕跡は残るのか 第3章 通報と告訴―なぜためらうのか 第4章 記憶と神話―被害者が陥る心理、被害者に対する予断 第5章 十一年判決の基本原理―「経験則」と「疑わしきは被告人の利益に」 第6章 司法官の性意識を生むもの 終章 改革そして展望―性犯罪のない社会を |
紹介 | 2009年と20011年に最高裁が逆転無罪を言い渡した二つの性犯罪事件(痴漢事件、強かん事件)について、心理学・精神医学、産婦人科学、その他の性科学的知見と対比しながら分析、考察している。 「経験則」なるもの、「疑わしきは被告人の利益に」という大原則、司法制度、司法官の意識にメスを入れる書。司法界がどれだけ強姦神話に毒されているのかが、逆転判決に反対の立場を取る著者から語られている。 被害者がなせ逃げられないのか?被害者がなぜ通報・告訴を躊躇うのか?という被害者心理や、強姦の証拠は必ずしも残るのか?という問題について、専門家のコラムにより分り易く解説されている。また、性犯罪の特殊性についても論じられている。 最終章では、性犯罪をなくすために何が必要かについて論じられ、ワンストップセンター、加害者校正プログラム、レイプシールド法などが取り上げられている。 性暴力に関わる主な書籍はほぼ引用されているお薦めの新刊本です。 |
感想 | 強姦神話のまかり通る世の中に一石を投じる一冊。 著者は弁護士で、司法界の人間ですが、被害者の心理などがよく書かれている本でした。司法界ってこんな古めかしい世界なんだなって思いました。現在の社会一般の認識よりも古いと感じました。 この一冊を通して、そんな古い世界のが変わって行くとよいと思います。それにより司法の場での2次被害が無くなることを願っています。 |
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