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書籍紹介Book Review

私たちは、性犯罪被害者です 実名で告白する、「レイプ・性的虐待の恐怖」と「克服する勇気」

タイトル 『私たちは、性犯罪被害者です 実名で告白する、「レイプ・性的虐待の恐怖」と「克服する勇気」』
著者 キャロライン・リーマン
 訳者  小西敦子
 特別寄稿  小林美佳、大藪順子
 序文  ローラ・デイヴィス
出版社 青志社
出版年月 2009年3月6日
ISBN 978-4-9038-5350-5
目次 特別寄稿 人には、悪を浄化する力がある 小林美佳
序文に変えて ローラ・デイヴィス
イントロダクション キャロライン・リーマン
ジェンナー 肉体は犯されても、私の魂までは犯せない。
ジョナサン 自分で行動すれば、状況は変えられる。
ケリー あの事件から影響を受けた、自分が好き。
シーナ 私たちには、生き残るべき残りの人生がある。
タミー 人は苦しみによって強くなれる。
アルトゥーロ 俺には、クリアしなきゃいけない課題がある。
ティーノ 心の回復の道のりは平坦じゃない。
アカヤ 虐待した父と、向き合う。 
アーロン/エミリー/ジーン 私たちの世代で、変えていく。
特別寄稿 価値ある声:性暴力被害者からのプレゼント 大藪順子
心の回復と希望を与える書・映画
紹介文  自らも性犯罪の被害に遭った著者が、同じように性犯罪の被害に遭った11名にインタビューをし、実名顔だしで体験をまとめた書。人は本来、この本の登場人物のように、誰でも強い心を持っていると説く。
 登場人物の多くが孤独を味わい、誰にも理解されず必死に耐えている時期から、事実と向き合い、処理しきれない感情をコントロールするために様々な方法で闘ってきた。そんな苦しい闘いを経て孤独から抜け出し、自分の気持ちを表現する手段を見つけている。
 性犯罪と、そして自分と向き合うことをあえて決断し、再び人生に意味を見出し、自分で選んだ未来へと進んでいる。その過程の中で、事の真相を理解し、人生に愛と喜びを見つけ出そうとしている。
 性犯罪の被害者なら、他の被害者が、立ち直るまでの道のりを知ることで、勇気をもらえ、役に立てることが出来る。経験のない人でも、サバイバーの生き方を知り自分の人生を考えるきっかけとなる。
感想  アメリカの文献で、サバイバーの発言できる社会的風土、男性サバイバーも社会的に認知されていることにギャップを感じひたすらびっくりしました。11人の体験がまとめられていますが、そのうちの4人は男性なのですよね。日本ではまだ男性性暴力被害者で声を上げる人は少なく、おそらく手記も発行されていないと思いますので、きっとこの本は参考になると思います。

 本書の登場人物にある共通点がイントロダクションに乗せられています。紹介文に入れられなかったので感想で紹介します。
 ・誰かに、包み隠さず話した。もし必要なら何度も話し、助けを得た。
 ・自分の気持ちに素直に耳をかたむけ、何が助けになり、何がそうならないかを判断した。
 ・長い時間がかかった後、家族、セラピスト、同じ被害者、友人たちと接触して精神面と実生活でサポートを得た。
 ・時間をかけ、目的意識を持って自分の心の回復に努めた。
 ・行動を起こし、人生をよくするための選択をした。
 ・自分自身のことを決してあきらめなかった。

 個人的に会話調の文章の訳「〜なのさ。」「〜だわ。」などがあまりしっくりこなくて英語さえできれば原語で読んだほうがきっと良く心に響くだろうなと感じました。
 一冊で多くのサバイバーの生き様を見ることが出来る本は少ないのでとても貴重な一冊だと思います。日本でもこういった本が発行されるといいですね。

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